News Release
Vini Portugalから、2020年のポルトガルワイン ハーベストレポートが届きました!
<ポルトガルワイン ハーベストレポート>
2020年は例年より1週間から10日ほど早く収穫が始まり8月上旬から収穫がスタート。
産地により増減のバラツキがあるものの、昨年に続き収穫量・品質共に素晴らしいグレート・ヴィンテージとなるだろう。
ぶどうの収穫は8月に始まり、生産量の多かった昨年(2019年)と比較しポルトガル全体でとしては3%弱の収穫量とはなりそうだが、品質の良い偉大な年と言えるであろう。
IVV (Instituto da Vinha e do Vinho、ぶどう・ワイン研究所)は「気候変動と不安定さによる植生サイクルへの影響により地域による生産量のバラツキはあるものの、今年のワインの総生産量は平年並みの630万ヘクトリットル程度を見込んでいる。」との発表があった。
気候変動による影響として、幾つかの地区で「べと病の発生」があり生産量の減少が見られた。
北部のテラス・デ・システル(-35%)、トラス=オス=モンテス(-20%)、ドウロとポルト(-20%)、ダン(-20%)、アソーレス(-15%)で大きな被害となり、収穫量の大幅な減少となった。上記以外では順調に収穫量が伸び、ベイラ・インテリオール地方は例年並みの収穫量で、その他の産地は生産量の増加が見込まれている。増加で特筆すべき産地は北部の北部のミーニョ(IGP)とアルガルヴェ地方地方で、ミーニョ(IGP)ではは昨年より7.3万ヘクトリットルの大幅な増加で、アルガルヴェ地方では今までに見られない最大の増加率(+15%)が見込まれる。
地方別ではヴィーニョ・ヴェルデ地方は前年比9%の生産量増加を見込んでいる。
また、ヴィーニョ・ヴェルデ(DOC)はべと病の発生にもかかわらず、総生産量は89万ヘクトリットルとなり、過去5年間の平均収穫量と比較しても7%の増加となりそうだ。
トラス=オス=モンテスは前述のとおり前年比20%の減少で、生産量は11.8万ヘクトリットル、過去5年間の平均の7%減である。
前年の生産量が平均を上回っていたことと今年はべと病、うどん粉病、そして収穫直前の高温障害が起きたことがその要因となった。
ドウロとポルト地方は、ワイン生産量が20%減少すると予想されており、これは過去5年間の平均と比較して8%の減少に相当し、生産量は135万ヘクトリットルとなりそうだ。
一方、バイラーダは10%増の17.5万ヘクトリットルとなりそうだ。その理由は気温が高く、雨が適度に降り、特に朝の湿度が高いなどの気象条件による。スパークリングワインの収穫は8月の第1週に行われ、2019年と比較して10日ほど早い収穫のスタートとなった。ダン地方は20.6万ヘクトリットルと20%の減少となりそうである。
ベイラ・インテリオール地方は霜、雪、雹による被害があり生産量は減少してもおかしくないのだが、ぶどう畑が広がっていて、樹齢の若いぶどうからの生産量の増加が現存の畑の減収分を補い、昨シーズンとほぼ同じ量の生産(25.6万ヘクトリットル)が見込まれる。
テラス・デ・システル(IGP)では、生産量は35%減の3.9万ヘクトリットルになると予想されている。成長期初期に強い霜が降り、その後雹が降ったことが生産量の急激な減少を招いてしまった。
テージョ地方は約5%増の約6,160万リットルが予測されている。そして、リスボン地方では生産量の5%の増加の100万ヘクトリットルを超える見込みである。且つ、昨年より約1週間早く収穫時期を迎えた。
ペニンスラ・デ・セトゥーバル地方は5%の生産量の増加が見込まれ、生産量は52.9万ヘクトリットルとなる。
アレンテージョ地方は5%増の約100万ヘクトリットル、そしてアルガルヴェ地方は15%増の1.6万ヘクトリットルとなるだろう。
まだ、収穫の半ばで最終的な生産量そして品質の情報ではないものの、2020年ヴィンテージのポルトガルワインは今から楽しみである。
ポルトガル・トレード株式会社様からのご案内:9月10日は、「ポートワインの日」でした!
ポルトガル・トレード株式会社様からのご案内です。
9月10日は「ポートワインの日」でした。この日はドウロで1756年に世界で初めて原産地呼称制度が制定された日で、2014年にポートワインデーは設立されました。
去る9月11日、Instituto dos Vinhos do Douro e do Porto主催でこの日を祝うイベントがポルトにて開催され、今回のイベントは「ドウロ+サステイナブル」ということで持続可能なワイン作りがテーマでした。
→IVDPのページ
夕食会と共に授賞式が行われ、日本にもワインが輸入されているAlves de Sousaのティアゴさんにベスト醸造家としての賞が贈られました。
Alves de Sousaは5世代に渡り家族経営をしている農家で、過去にも何度もドウロのベスト生産者として選出されるなど、ドウロの第一線でワイン作りを行っています。
ティアゴさんの父、ドミンゴさんの世代では、ポートワインが主流だったドウロで、本格的なドウロワイン(ポートワイン以外の赤ワインや白ワイン等)を作り始め、一家はドウロのパイオニア的存在でもあります。
日本でもポルトガルの一流醸造家のワインをお楽しみいただけるほど、ドウロ・ポートワインを始め、ポルトガルワインが充実してきています。
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