ワインズ・オブ・ポルトガル新会長にフレデリコ・ファルカン氏が就任

フレデリコ・ファルカン氏(Frederico Falcao)は5月27日、ホルヘ・モンテイロ氏の後任として、ポルトガルワイン協会(ヴィニ・ポルトガル/Vini Portugal)とポルトガルワイン・ブランド推進協会(ワインズ・オブ・ポルトガル/Wines of Portugal)の新会長に選任されました。任期は2020年から2023年の3年間となります。

フレデリコ・ファルカン氏

フレデリコ・ファルカンはリバテージョ地方のシャムスカに生まれ、エヴォラ大学で農学の学位取得後、ポルト市のポルトガル・カトリック大学で修士号を取得しました。その後、エスポラン、レジリアス、ペゴス・クラロス、ファンダサン・アブレウ・カラドでワインメーカーとしての経験を持ちます。 2012年から2018年の6年間はIVV(ヴィーニョ・ヴェルデ協会)の会長を務め、2018年から2019年にはバカルホア・ワイナリーのCEOとして活躍しました。

会長就任にあたり、「ポルトガルワイン協会の会長に就任したことを大変誇りに思っています。長年ワイン産業に従事し協会の仕組みを熟知しています。協会はポルトガル国外にワインを広める活動を積極的に行っており、国際的な認知度を高めることに成功を収めています。今後もポルトガルワインの品質そして市場での発展のために邁進していく所存です。」とコメントしました。

新会長の元、ワインズ・オブ・ポルトガルは国際市場での成功を確立するために、「品質の認知度を高めワインの購買単価を上げる」、「ワインの営業に関わるバイヤーやセールス担当者の教育を行う」、「国際市場での競争力を高める取り組みを積極的に行う」の3つの柱を掲げ活動を広めていきます。
特に今年はCovid-19のパンデミックにより、多くの課題がポルトガルワインに課せられていますが、この対応は至急を要する優先事項であることは言うまでもありません。

日本市場は15.4%(輸出額)の伸び。輸出が堅強なポルトガルワイン(2020年1月~3月)

2020年1月から3ケ月間のポルトガルワインの輸出量は、2019年の同時期と比較し4.4%、輸出額では2.1%の増加となりました。総輸出額は1億8500万ユーロ(約230億円)となり、COVID-19パンデミックの影響は輸出に関しての影響は受けることなく推移しています。COVID-19によってEU向けの輸出額は14.4%減少していますが、EU外への輸出は22.8%増加し総額の50%の約9,900万ユーロ(約120億円)となりました。

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輸出が伸びている国は、韓国(44%)、メキシコ(34.7%)、アメリカ(18.8%)、日本(15.4%)およびカナダ(12%)の順で、EU諸国に対してはスウェーデンが26%伸びていますが、輸出量・額ともに前年同期を下回っています。減少の大きかった国はデンマーク(-23.4%)、中国(-29.7%)、マカオ(-52.1%)、ロシア(-36.6%)でした。
スパークリングワインの輸出高はEUにおいてもCOVID-19の影響はありませんでした。

5月の初めに新聞・メディアで、マリアドセウアルバカーキ農業大臣はCOVID-19パンデミックに直面しているワイン産業界の打撃について認め、「私たちは世界で9番目に輸出量が多い国ですが、現時点では足踏み状態です。国内のレストランやホテルの営業が見込めず、観光業全体の不振は大きな打撃でした。COVID-19によって、影響率は5%から50%の間となるものと思われます。」とコメントしました。

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