ポルトガルワイナリー視察レポート
Casa Santos Lima- 2023/5/18 訪問 レポート:向井 畝津子
19世紀の終わりにJoaquim Santos Limaによって設立されたワイナリーで、1990年にJose Luis Santos Lima Oliveila da Silva CEOが古いワイナリーをリストラクションし、設備を一新して新しいワイナリーをスタートさせた。
リスボア、アルガルヴェ、アレンテージョ、ヴィーニョ・ヴェルデ、ドウロの各地域にある約600ヘクタールのブドウ畑からワインを生産して優れた品質と価格で総生産量の約90%を5大陸のすべて50カ国近くに出荷している。
カサ サントス リマは、「ヴィーニョ リージョナル リスボン」と「DOC アレンケル」の最大の生産者で、リスボン地域の全認定ワインの 50% 以上の生産を担っている。
テイスティングしたアイテムの中には、2023年のサクラアワードで金賞を受賞したワイン、リスボニータもあった。テイスティングのアイテムにはブレンドのものが多かったが、カジュアルレンジから高級レンジまでその絶妙なバランスとともに各地域を代表するアイデンティティーも十分に感じ取ることができた。ワイナリーに付随する畑には一畝ずつ品種の違うブドウが植えられていて、端から端までブドウの名前を見ながら歩いてみた。ブドウが実ったら是非、一粒ずつでもいいから味見をしてみたいものだ。また畑では恐竜の骨らしきものも遭遇した。醸造施設の見学ではロボティックラガールや最先端の瓶詰施設も見学させていただいた。
もう一つのゲストワイナリーのファルア - ソシエダーデ デ ヴィーニョスはテージョにあり、最近買収したQuinta do Hospitalはヴィーニョ・ヴェルデのモンサオンエメルガソに位置して、歴史も古く40年の樹齢のアルバリーニョがある。ちなみにファルアとはテージョにおけるバルコラベロの呼び方である。
- 巨大なコルクが入り口に
- 近代的でスタイリッシュなワイナリーの外観
- 19世紀の終わりからの歴史を感じさせるドキュメント
- テイスティングの解説をしていただいたRicardo氏(右)とLuis氏(左)
- 恐竜の骨
- この列は白ブドウのAntão Vaz
- 移動式のロボティックラガール
- オートメーション化された瓶詰施設
- Faluaのテイスティングを担当いただいたJoao氏
- 2023年のサクラアワードでゴールドメダルを受賞したLisbonita white 2022Sauvignon Blanc, Fernao Pires, Arinto,Verdelho and Moscatelのブレンド
- ケイジョ・デ・セーラ・ダ・エストレーラとかぼちゃのジャム
- ランチの一部、手前はクリームチーズとルッコラを生ハムで巻いたもの